2018/04/29

この時季だけのとくべつなスープ

virtu' (ヴィルトゥ)というズッパ(スープ)のことを知ったのは、昨年の春、
おもにオリーブオイルの輸入をてがけていらしてイタリアに精通していらっしゃるお客様とのおはなしからでした。
中部イタリアの、アスコリピチェーノという町に伝わる郷土料理。
何十もの食材が一皿に込められた滋味深いズッパを、5月のアスコリのトラットリアで食べたことがあると。なるほど、考えてみたら、この時季の数週間は、フレッシュな豆と、乾燥の豆が同時に楽しめる貴重な期間なのです。
そしてそこへ春野菜だけでなく、さまざまな山菜もハーブも加えて一皿にしてしまうだなんて!
興奮して、イタリアの厨房へ気持ちが飛びました。
郷土料理の本を読み、入手できるかぎりの春の食材を使って、早速つくってみました。
そして、このスープは毎年つくるべきものだと感じました。
昨年渡伊したときに、願わくばそのトラットリアへ行ってみたいと思いましたが、
残念ながら、すでにそのお店はなくなってしまっていました。
まぼろしのスープ、virtu'。
今年もこの時季がめぐってきました。まるでお正月を迎えるかのように、食材を手配。
山菜はさまざまなものが順番に登場するので、地域の移り変わりを観察しながら収集。
日頃お世話になっている高知の無農薬農家さんの多大なご協力もいただき、
この時季に出会う食材たちの緑を何十にも重ねた一皿をご用意することができました。

もし、まだメニューにありましたら、ぜひご注文ください。
身体じゅうに、春の気が巡ります。赤ワインとどうぞ。

virtu'(ヴィルトゥ) 2018 に込めた食材(すべて無農薬)

新玉ねぎ にんにく 葉にんにく ケールの菜花 ルーコラ ルーコラの根っこ
香菜 香菜の根っこ 香菜の花 イタリアンパセリ イタリアンパセリの根っこ
ミント レモンバーム バジル えんどう豆 スナップエンドウ さやいんげん
さやえんどう 白花豆 さくら豆 ふきのとう たらの芽 わらび うるい 
こしあぶら 自生クレソン 山うどの葉 春菊 カーボロネーロ 三つ葉 あまどころ
春キャベツ 野蕗 ふき ふきの葉 野かんぞう 行者にんにく
のとしし(猪肉)の自家製パンチェッタ

(*食材は、日により入れ替わりがあります。)


2018/04/08

4月とゴールデンウイークのおしらせ

今年の春は桜の開花宣言が出たもののぐっと冷え込んで、盛り上がらないのかなあ?と思いましたが、そののち、桜も江戸通りの街路樹のコブシの花も、さまざまな花が同時に満開となって街じゅうが華やぎ、とても気持ちのよい日々が数日つづきました。

毎年、桜が満開となる日には、営業後にお客さんをお見送りして片付けを終えた深夜に、ワイングラスを片手に店から徒歩30秒の公園へ(桜の名所穴場です。)
桜の花々で埋まった夜空を見上げにいきます。
風が冷たく長居はできないことが多いのですが、今年はとても穏やかで暖かな夜でした。

そしてその日、おかげさまで11周年を迎えることができました。

店を立ち上げた頃から数年のあいだは、まったく桜を見上げる余裕がありませんでした。
いまこうして、桜で埋まった夜空に一年一年が巡ったことを感謝できることがとてもありがたいことだなあと思います。

これまでご来店くださった皆様、お世話になりました皆様に、心より御礼申し上げます。

あたらしい一年、毎日の出会いに感謝して、
小さな発見と経験と感謝を積み重ねていきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

お知らせです。
*4月16日から21日土曜まで、ヒラセの渡伊のため、お休みいたします。
24日より通常営業いたします。

**4月14日土曜日の青木隼人さんとの「テーブルと音楽」の会はおかげさまで満席となりました。次回は7月14日土曜日を予定しています。

***ゴールデンウイークは、通常通り営業いたします。
(日、月はお休み、そのほかの祝祭日は営業いたします。)

どうぞよろしくお願いいたします。

ともすけ


2018/02/05

ふきのとう


寒い冬がつづいていますが、すこしずつ春が近づいているのを感じます。
高知から、今年いちばんのふきのとうが届きました。
大好きな山菜の季節のはじまりです。


2018/01/03

謹賀新年

新年おめでとうございます。
5日より営業いたします。
鈴木安一郎さんの手による、扉のことほきの酉さんが、新しくなりました。
(本来、ことほき飾りは、年末年始のお正月飾りであって、年明けの神社のどんと焼きで焼いておしまいにしていただくものですが、手放したくなく、まことに勝手乍ら、一年を通して飾っています。
役目を終えてくれた昨年までの代々の酉さんたちは、店内の階段のところに並んでおります。それぞれに表情があって、愛着がわきます。)

ご縁をたくさん運んでくれる酉さんにあやかり、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。