2017/07/28

8月のおしらせ

来週は8月。
お盆の週も、通常通り、営業いたします。
11日金曜日の、山の日(祝日)も営業いたします。
美味しいワインと、夏バテがちな身体によいメニューもご用意してお待ちしております。
どうぞお誘いあわせてご予約ください。

年々、季節暦通りではない極端な気候になっていることに、
農家の方々のご苦労や落胆を思うと胸がいたみます。
関東甲信越はカラ梅雨でしたが、梅雨明けとともに雨がちな天気がつづくようです。
雨を必要とするところに、届いてくれますように。

6月中旬に、5日間イタリアへ単身、短い滞在をしてきました。5年ぶりの渡伊に、からだじゅうの細胞が活性化しましたが、イタリアもここ10年来の酷暑の6月で、雨が何ヶ月も降らず、旱魃(かんばつ)が深刻な問題になっていました。
イタリアの暑さは乾燥していて、紫外線が刺さるように痛く、午前10時ともなると炎天下、歩くのが大好きなわたしですが、午後の日中は頭痛をひきおこすので長くは出歩けず、列車での移動時間などにあてておりました。
その後も旱魃は解消されておらず、今年はワインの葡萄の摘み取りも早まるのではといわれているそうです。

イタリアでは、いくつかの発見がありましたが、
ローマ近郊での、イタリア野菜の「カルチョーフィ』(アーティチョーク)の蒸し煮は、レモンがすこしきいていて土色と深緑色のあいだの姿にホクホクとした深い甘さとほろにがさを感じる三重奏、四十奏な美味しさ。
それは、奈良産のやわらかい茎付きの春ゴボウをレモンと塩抜きにしたケイパーとハーブをすこしくわえてやわらかく蒸し煮にしてみたときの風味にとてもよく似ているものがあって、
遠く離れた国に親戚をみつけたような嬉しい出会いに、瞬間、目の奥がぱっと開きました。
そんなこんな、イタリアを思い返し、また思い描きながら(妄想しながら)つくるメニューのいろいろを、食べていただけたらうれしいです。お待ちしています!

ともすけ